頸城鉄道は、明治43(1910)年に軽便鉄道法施行され、大竹謙治、山田辰治氏を中心に上越軽便鉄道設立の気運が高まり、頸城鉄道(株)が大正2(1913)年に設立され、本社を百間町に置いた。その後、同社は大正3年10月1日に新黒井~下保倉間13.8kmで開業した。更に大正5年5月5日に下保倉~浦川原間1.2kmを延伸開業した。こうして鉄道全盛期を迎え、地域の発展に貢献した。
時代が変わり、同社は昭和4(1929)年バス営業に進出し、社名も昭和19年5月5日に頸城鉄道自動車(株)と変更した。そして、昭和46(1971)年5月2日に鉄道線を全面廃止し、鉄道57年の歴史に幕を閉じた。同年6月1日に社名を頸城自動車(株)と改称し、本社を直江津に移した。『頸城村史』より引用する。
近年、NPO法人くびきのお宝をのこす会が曽我部氏が山中に保管していたディーゼル機関車DC92、自走客車ホジ3などを神戸から持ち帰り、蒸気機関車コッペル号とともに保存修復・展示公開に取り組んでいる。