さいの神

さいの神

点火風景『さいの神』は、全国的には左義長(さぎちょう)と呼ばれ、平安時代の宮中行事で、3本の毬杖を結ぶことから「三毬杖(さぎちょう)」に由来をもち、全国に広まったようです。福島・新潟・富山では、サイノカミと呼び、西日本を中心に「どんど焼き」と呼ぶようです。

昔は、子ども達が藁を集め、大小2つ作って「ジサ」「バサ」と呼んだところもあったが、今は1つのところが多いようです。心木を中心に立て、藁を結びつけた木や竹を円錐形になるように立て掛け、これを縄で縛ります。古いお札・神棚・お守り・注連縄や松飾りなどを透き間に差し込み、出来上がったものをサイノカミと呼ぶようです。夕方、7歳と42歳の年男が点火し、その火で餅やスルメなどを焼いて食べると病気にならないとか夏負けしないなどといわれていました。

道祖神祭りとも呼ばれていることからも、サイノカミは道祖神を表しており、邪霊の侵入を防ぐ神→さえぎる神→さえの神→サイノカミ(賽の神)となったといわれています。

1月15日の夕方に集落ごと行われる火祭りを新潟県内では『さいの神』と呼んでいます。

 

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